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12/05(Thu) 04:07
くりっく365業者比較 − 投資の杜

くりっく365とは?
平成17年7月1日からスタートした公設市場(東京金融先物取引所)で行われる外国為替証拠金取引をくりっく365(取引所FX)といいます。通貨ペアが少ないなどのディメリットもありますが、税制面での優遇、証拠金の全額保護、より透明性が高く有利な条件での取引が可能なのが特徴です。

    【メリット】
  1. 投資家の証拠金は全額取引所に完全預託され、金融先物取引法の法的保護のもと全額保護される
  2. 複数の金融機関が提示する価格のうち、最も有利な価格で取引ができるので、スプレッドが非常に良い
  3. スワップポイントは一本値(買いも売りも同じスワップポイントになる)
  4. 税制上の優遇
    ・非取引所FXが総合課税なのに対し、くりっく365は税率20%の申告分離課税
    ・損失の3年間繰越控除
    ・日経平均先物などの有価証券先物・商品先物との損益通算
  5. 高所得者(課税所得330万円以上;税率30%〜50%)ほど税負担が軽くなる
    【デメリット】
  1. 通貨ペアは主要国通貨の7種類と少ない
  2. 最近は手数料格安の業者が登場しています(200〜1,000円/1万ドル)
  3. 発生したスワップ益、売買差益は決済するまで出金はできない。但し新規ポジションの証拠金には使用できる
  4. 課税所得200万円以下(税率15%)の人は税負担が重くなる
くりっく365参加会社一覧 (2007/7/23時点13社)
くりっく365では、スプレッド、スワップ金利(一本値)、取引単位(1万通貨)、通貨ペア数(7種類)は各社ともすべて同じですが、手数料、発注証拠金、ロスカット基準が取扱業者によって異なります。また通貨ペアごとにレバレッジ倍率が約30倍以内になるように証拠金基準額(取引所証拠金)が設定されています。

  • 発注証拠金とは取引を発注する際に必要となる証拠金額のことです。
  • 証拠金基準額とは取引所が定めた、建玉(保有ポジション)の維持に必要な証拠金額のことです。
私は為替の節税対策として、くりっく365の中でもシェアNo.1で、手数料が安く、ロスカット基準の良いインヴァスト証券に口座を持ってます。

会社名手数料発注証拠金(※)ロスカット(アラート)コメント
インヴァスト証券210円4.0万円(同一)30%(50%)手数料が安く、ロスカット基準も良くお勧め
ばんせい山丸証券210円4.0万円(同一)30%(50%)手数料が安く、ロスカット基準も良くお勧め
スター為替210円4.0万円(同一)30%(50%)手数料が安く、ロスカット基準も良くお勧め
岡三証券210円6.25万円(+2.25万)66%(75%)手数料安い、発注証拠金、ロスカット基準高め
リテラ・クレア証券315円5.0万円(+1万)90%(120%)ロスカット基準が厳しい
コスモ証券365円6.25万円(+2.25万)50%(70%)手数料はそこそこ、発注証拠金やや高め
ウツミ屋証券365円6.25万円(+2.25万)50%(70%)手数料はそこそこ、発注証拠金やや高め
小林洋行420円4.0万円(同一)50%(75%)ロスカット基準やや高め
東京コムウェルFX420円4.0万円(同一)50%(100%)ロスカット基準やや高め
エース交易420円8.0万円(+4万)30%(70%)発注証拠金が高い
ハーベストフューチャーズ525円4.0万円(同一)30%(60%)手数料がやや高い
ユニマット証券840円4.0万円(同一)30%(50%)手数料が高い
豊商事1,050円4.0万円(同一)50%(70%)手数料が高い
※USドル1万通貨の発注証拠金、()内:取引所の定める証拠金基準額との差、取引所は相場状況をみてレバレッジが約30倍以内になるように証拠金基準額の見直しを適時行います。この証拠金額の変更は保有中の建玉についても適用されますので、証拠金額が増額となった場合は、アラート、証拠金不足、ロスカットの発生などに注意が必要です。

くりっく365の取引ルール

各社共通の取引ルール

項目取引ルール
取扱通貨ペア米ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、スイスフラン、カナダドル、NZドル
取引時間土曜日、日曜日、1月1日、値洗い時間帯以外の毎日24時間
資産保全管理全額取引所預託
レバレッジ30倍以内
スプレッド売買レートは売り買い別々に最良のレートが示されるのでスプレッドは一定しない
(米ドル円3銭、ユーロ円3銭、英ポンド円6銭、豪ドル円4銭程度)
スワップポイント市場の実勢を勘案し取引所が毎日決定、売り・買いの区別なく1本値
両建不可
取引単位外国通貨単位の1万の整数倍
価格の表示外国1通貨単位あたりの日本円相当額(100分の1円単位)
刻み値の単位外国1通貨単位あたり0.01円(1取引単位当たり100円に相当)
取引数量上限1度の注文につき200枚(200万通貨単位)まで
決済方法反対売買による差金決済(日本円)※外国通貨の受渡しは不可
証拠金現金のみ、有価証券等による充当不可
出金日本円の現金のみ
マーケットメイカーゴールドマン・サックス証券株式会社、ドイツ銀行、UBS銀行

証拠金基準額(取引所証拠金)
証拠金基準額はどの業者でも同じです。取引所は相場状況をみて通貨ペアごとにレバレッジ倍率が約30倍以内になるように証拠金基準額の見直しを行います。それに伴い発注証拠金も変更となりますので注意が必要です。
平成20年1月28日以降は、以下の額が証拠金基準額となっています。

ドル/円ユーロ/円英ポンド/円豪ドル/円NZドル/円スイスフラン/円カナダドル/円
40,00065,000110,00070,00065,00035,00065,000

有効比率によるロスカットルール
くりっく365でのロスカットには「追証」と「強制ロスカット」があります。業者によっては追証がなくいきなり強制ロスカットやアラートの前にプリアラートがある会社もあります。

  1. 追証:有効比率がアラート基準(50%〜80%)以下となりアラートメール受信後、定められた時間までに不足額を入金しない場合
  2. 強制ロスカット:有効比率がロスカット基準(20%〜50%)以下になった場合
  • 有効比率(%)=有効証拠金額÷必要証拠金額×100
  • 有効証拠金額=証拠金預託額[入金額]+評価損益+スワップポイント+決算損益予定額−未払手数料
  • 必要証拠金額=発注証拠金額×保有ポジション枚数

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